「くどう歯科医院」

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周術期口腔ケア

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周術期における口腔ケアもお任せください


口腔機能や歯科疾患の全身への影響が注目されていますが、近年手術前後において口腔機能の管理が重要であることが認識され、術後肺炎等の併発症を軽減する目的で周術期における口腔機能管理が保険適用されています。また、手術だけではなく、がん化学療法や放射線治療に対する患者管理としての口腔機能管理も含まれています。

手術等による合併症のリスク

・手術内容の高度化による、手術侵襲の増大・手術時間の長時間化、高齢化・既往疾患の増加によるハイリスク患者の増加、等により、手術による合併症のリスクが増加の傾向があると考えられ、合併症の予防が重要だと考えられるようになってきました。
・手術・周術期の口腔状態は、絶飲食・開口固定・無意識(嚥下動作なし)・気管挿管・バイトブロックなどの異物が入るなど、口腔内の汚染は不可避と考えられます。
・手術後の呼吸機能低下・創部痛による咳の低下・嚥下機能の低下・意識状態・神経活動低下など、手術に伴う誤嚥が発生しやすくなります。
・誤嚥性肺炎「Aspiration pneumonia」は「むせ」て起こるものと考えがちですが、安静時の口腔咽頭残渣物などにより、むせなくても発症します。
・術後肺炎の発生頻度は1.5~6%とも報告されており、術後肺炎が発生すると、ICU在室期間・入院期間および死亡率が上昇します。
・気管挿管時、歯や口唇損傷のトラブルも発生することがあります。

歯科が周術期に介入する目的

手術前後の歯科の介入(口腔機能管理)は術後の肺炎の予防と歯の脱落や脱臼、その誤嚥など、手術時におきてしまう偶発症の予防にあります。また、がん治療の患者さんの歯科の介入(口腔機能管理)は治療に伴う口腔内併発症の予防や軽減、またはその治療が目的になります。

保険適応の”予防”

普通症状があるから健康保険は適用されますが、周術期口腔機能管理は疾患に対してではなく、予防に対して保険適用になっています。
それほど重要だと認識されているということなのです。

今からできること

グラグラしている歯があったり、虫歯の歯がある状態で、数週間後に手術となった場合…どうなると思いますか?普段の歯科受診ならその歯を残すことは難しいことではなくても、気管挿管などを行う手術中などに歯が脱落したり、被せ物が取れてしまったりすることを想定すると、抜歯の判断を余儀なくされる場合も十分考えられます。(医科の方からは、危ない歯は抜歯してほしいと依頼されるのです)
ですから、そうならないために、日ごろからしっかり歯科受診をして、定期的に検診を受けましょう。
もちろん一生手術と無縁に越したことはないですが、本来抜かずに済む歯をやむなく抜歯してしまっては術後に後悔してしまいます。

病院関係者等の皆様へ

 

全国共通がん医科歯科連携歯科医師です。全国共通がん医科歯科連携講習会を修了しております。ご安心して依頼していただければと思います。

当院では周術期の口腔機能管理も行う事が出来ます。
ご依頼は電話(078-599-7182)やFAX(078-599-7183)等でお願いいたします。