「くどう歯科医院」

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歯周病治療

Medical

歯周病とは

40歳以上の約8割が歯周病に罹患しており、歯周病は成人の最大の抜歯原因です。
歯周組織の炎症がインスリン抵抗性や動脈硬化を引き起こし、心血管疾患や糖尿病、メタボリックシンドロームなどの発症や悪化に関与している、と論文が出ている他、全身的な関与を示す論文が多数発表されています。

以下の症状にあてはまる方は、歯周病の可能性があります。
該当する場合はお早めにご相談ください。
  • 朝起きた時に、口の中がネバネバする
  • 歯を磨いた時に血が出る
  • 口臭が気になる
  • 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
  • 硬いものを噛むと痛む
  • 以前に比べて歯が長くなったような気がする
  • 歯がグラグラする
  • 歯が浮いているような気がする
  • 歯茎が赤く腫れたり、膿が出る

歯肉炎・歯周病の進行

正常な歯周組織
正常な歯周組織

歯を支えている骨や歯肉、歯の周りにある歯根膜などがあり、しっかりと清掃できているとほとんど炎症が見られません。

歯肉炎(初期〜確立期)
歯肉炎(初期〜確立期)

歯垢(プラーク)が沈着して2〜4日後頃から歯肉の炎症反応が始まります。続いて4〜10日後頃には歯肉と歯の接着面で炎症反応が著しくなります。
歯肉炎の状態では、歯と歯茎の間の溝の深さは増えますが、これは「仮性ポケット」と言われ、歯肉が腫れてポケットが深くなっている状態なので、歯周病という状態とは区別します。
ここで炎症を抑えることで元の正常な状態を回復できます。
早期治療がとても大切なことが分かります。

歯周病(進行期)
歯周病(進行期)

炎症は歯を支えている膜や骨に及び、歯と歯肉の接着が破壊され、歯周ポケットが深くなります。歯周病は活動期と緩解期を交互に繰り返しながら進行していきます。
活動期では細菌の活動が優勢となり免疫の応答を経て歯周組織の破壊が生じてしまいます。

歯周病の原因

歯に付着している非常に多くの細菌とその産生物から構成されているものをプラーク(歯垢)と呼びます。このプラーク(歯垢)が歯肉炎や歯周病の原因です。
ブラッシングを怠るとプラーク量の増加と共に歯肉炎を発症しますが、適切なブラッシングを再開すると歯肉炎は治癒します。それゆえ、歯肉炎や歯周病はプラークが原因、と分かっています。
また、細菌の感染から歯周組織の破壊までの過程では様々なリスクが指摘されています。糖尿病などの全身疾患や、喫煙、不良な噛み合わせなど、ブラッシング以外にも除去するべき原因があることを忘れてはならないでしょう。

歯周病の治療

1.掃除指導
現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解した上で、正しいブラッシング方法を学んでいきます。
2.スケーリング(歯石除去)
歯に付着したプラーク、歯石などの沈着物を機械的に除去します。
3.ルートデブライトメント
歯と歯肉の境目よりも奥に付着した歯石などの沈着物、また炎症の原因となる細菌が産出する毒素を洗浄します。
4.メンテナンス
歯周治療後に得られた健康や治療効果を維持するために、管理や必要な治療を継続して行うことです。
また、歯周病の場合、「完全な治癒」が難しく、治癒以外に「病状安定」を維持することをSPTと呼び、それをメンテナンスと呼ぶこともあります。
歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行うことで、歯の喪失率は2〜3倍も違うことを示した論文もあります。
最低でも半年に1回は定期的にチェックを受けましょう。進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3ヶ月のサイクルで来院し安定した歯茎の状態を管理していくことが大切です。