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歯周病のお話

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歯周病のお話

【歯周病のお話】

 

“全世界で最も患者が多い病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に犯されていない人間は数えるほどしかいない”
-ギネスブック2001-

 

第1位若い頃に歯の定期検診を受ければよかった』
「健康の後悔」シニア約1000名調査
-PRESIDENTプレジデント社2012-

 

虫歯のお話に続いて次は歯周病のお話です。
前回はむし歯けんせつ株式会社を舞台にお話しさせていただきましたので、
今回も歯周病けんせつ株式会社のお話をさせていただこうと思います。

◆歯周病とは◆

細菌感染による歯周組織の炎症性の疾患のことで、
歯ぐきや歯を支えている骨などが細菌感染による炎症の結果様々な病態を示します。
少し前まで歯槽膿漏と呼んでいたので、そちらのほうがなじみがある方も多いかもしれませんね。

◆歯周病けんせつ株式会社◆

①人数(細菌数)
プラーク1gあたり1000億人(菌)

②会社組織
赤(会長・社長・副社長)
オレンジ(部長)
黄色(次長)
緑(課長)
青(係長)
紫(主任)
※一般的に積み重なると病原性は高くなります
画像参照:http://www.gcoc.jp/qa/index.html

③所在地
全世界・だいたい小学生以上年齢の口腔内など

④仕事内容
宿主が小学生くらいになると主任・係長・課長・次長達が
ここらへんで歯周病を作ろうと事業計画を練り始めます。
彼らはお互いに連携しあいながらその土地にしっかりと足場を組み立て
唾液などの外環境から影響を受けにくいバイオフィルムという事務所(塊)を作り上げます。
少々雨風が吹こうが事務所の中は暖かく気持ちい環境になっています。
バイオフィルムがある時点で抗菌薬などは効果があまりありません。
※歯周病に対して抗菌薬の効果はありますが滅菌はできないということです。
バイオフィルムを滅菌させようと思うと高圧蒸気滅菌かガス滅菌になりますがもちろん生身の人間でそんなことできません。

そして思春期頃に部長がやってきて部下たちを鼓舞しにくるわけです。

最後は副社長・社長・会長が来ます。
(Red Complexといいます。)
社員たちにも緊張が走りますね。

ちなみにですが、会長や社長が単独で来ることはないといわれています。
次長課長係長の仕事あってこその部長登場、
部長達のいい仕事あってこその社長や会長の登場なんですね。

社長が登場したということはもうすでに部下たちがかなりいい仕事をしているということです。
歯肉は腫れて、歯周ポケットの中の粘膜は潰瘍ができていて、
すぐに出血してしまう状態です。
細菌感染による炎症で歯周組織には様々なトラブルが起こります。
※歯周病細菌自体が毒素を出して歯周組織の破壊を引き起こすこともありますし、血液の中の細胞たちが戦った結果骨が吸収してしまったりします。

実は
会長は血が好きです。
(鉄分:ヘモグロビンが大好きなのです)
ここまで建設された歯周病になると血も出ているので歯周病として重度(高病原性)となります。

⑤歯周病工事の工期を早めてしまう事
喫煙

⑥歯周病工事中に起きる可能性がある事
社員たちは口腔内で無事故で工事を行いところかと思いますが、たまに血管に入り込んでしまってその新天地で悪事を働くことがあります。
心筋梗塞、脳卒中、糖尿病

このように歯周病けんせつ株式会社は日夜努力している恐ろしい会社なのです。

◆対策◆

頑張っている社員たちには悪いですが、
思い通り歯周病の状態を維持されたり作り出されっぱなしではいけませんので、
対策させていただきましょう。

ー社員たちに対抗する方法ー

出血がある状態にしない

ポケットの中をしっかりと清潔に保ち、出血のない状態にすると会長たちが力尽きます。
(高病原の状態から低病原の状態へ移行させる)

部長や社長会長を来させないようにする

高病原性の赤・オレンジの役員が来ないようにするのがいい方法です。
次長課長係長たちが形成しているバイオフィルムの状態、これだけだとまだ低病原性です。
先ほども解説したように抗菌薬でバイオフィルムの中の細菌を滅菌することは不可能なので、
できる対策としては高病原性にもっていかない、
つまり部長以上の役職の人には来ないでいただく、という対策になります。
ブラッシングでバイオフィルムを破壊しても残念ながら社員たちはすぐにまた新しいバイオフィルムを形成しようと努力し始めます。
しかし、1日2回~3回しっかりとブラッシングをしていれば、
部長達が来る仕事まで到達できません。
ただし最適な歯ブラシでかつ、上手にブラッシングできていないと意味があまりありません。
※色々なデータから言えるのは48時間以上ブラッシングを怠ると社員たちは確実にいい仕事をしてきます。(悪い事態を招きます)

◆まとめ◆

歯周病に対抗するにはやはり毎日のブラッシングが重要です。
ブラッシングは毎日2~3回、1年365日行っていますよね。
歯ブラシで100パーセント歯の面すべてを磨けていると思いますか?
丁寧に時間をかけて磨いていても磨き残しは必ずあります。
そして、歯肉溝といって歯と歯茎の間は磨けている人は少ないと思います。
365日のうち4回(3か月に1度)だけは歯科医院に行ってプロの清掃を受けられてはいかがですか?
そして定期的に検査を行って再評価してもらってください。
磨き方や歯ぐきの腫れている場所を指摘してもらってください。

「食べることは、生きること」

口腔内の健康のこと、今一度見直してみませんか?

 

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