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高強度硬質レジンブリッジについて

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高強度硬質レジンブリッジについて

厚生労働省による平成30年の診療報酬改定により、「口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の推進」という項目の、「歯冠修復及び欠損補綴関連」という項目で「歯冠修復及び欠損補綴に関連する技術の新規保険導入と既存技術の見直し」として、認められたブリッジです。

ブリッジとは…歯を失ったときに、両側の歯を支えにして、被せ物の治療を行う事です。入れ歯とは違い、歯にしっかりと接着させますので、毎晩取り外して洗うなど必要ありません。

金属代替材料としてグラスファイバーで補強された高強度のコンポジットレジンを使用したもので、素材として以下のように定義されています。

【定義(抜粋)】
○歯冠用高強度硬質レジン:JIS T6517 第4種(デュアルキュア型)に適合するものであること。
歯冠用グラスファイバー(棒状)と併せて使用した場合の3点曲げ強さが700mPa以上
歯冠用グラスファイバー(シート状)と併せて使用した場合の3点曲げ強さが150mPa以上であること
○歯冠用グラスファイバー
①棒状:ガラス繊維を質量分率65%以上含有すること、高強度硬質レジンブリッジのブリッジフレーム材として用いるものであること。
②シート状:ガラス繊維を質量分率30%以上含有すること、高強度硬質レジンブリッジの支台フレーム材として用いるものであること。

歯を失ったときに、健康保険を使った治療はどのような選択肢があるのでしょうか。
下に2つのイメージをご覧ください。
保険の部分入れ歯(金属のバネがあって、プラスチックで作成された入れ歯)と、保険のブリッジ(銀歯でできているブリッジ)のイメージです。


↑ 保険の入れ歯のイメージ

↑ 保険のブリッジのイメージ

先ほどの項目でお話したように厚生労働省の資料によりますと、『生活の質に配慮した歯科医療の推進』として、高強度硬質レジンブリッジを認めているようです。高強度硬質レジンブリッジは見た目がメタル(銀歯)ではなくなることが、大きなメリットでしょう。

保険外診療で行うようなオールセラミックであったり、ジルコニアの美しさにはもちろん勝てませんが、メタルがちらっと見えてしまうのがどうしても抵抗がある場合は良い選択肢になるでしょう。

条件①…第二小臼歯が無いケースである事
条件②…第二大臼歯が上下左右にあり、噛み合わせがある事
条件③…両隣の支えになる歯は、原則神経の無い歯である事

第二大臼歯は親知らずの手前の歯で、ブリッジの一つ奥の歯の事です。

これらの条件をクリアして、初めて健康保険の適応なので、なかなか条件に一致するのが難しいかもしれませんが、一致していれば、最新の技術を利用した高強度硬質レジンブリッジが選択できます。
これらの条件は、要するに、噛み合わせがしっかりとあって、材質的にメタルより劣るプラスチック系の素材がすぐに壊れないようにしてください、という事と、失った歯が大臼歯ですと、まだ技術的に強度の観点から難しいのでは、と考えられているので、小臼歯の失ったケースのみとなっているものと思われます。また、神経の無い歯でないと、削る量が多いので、現実的ではないと思われます。ブリッジが割れたり壊れないように厚みが必要なのです。
ちなみに、金属アレルギーの診断がある場合は、次のように定義されています「歯科用金属を原因とする金属アレルギーを有する患者において、臼歯部1歯中間欠損に使用する場合」。なので、金属アレルギーの方の場合は条件がすこし緩くなっているようです。

もし、ご自身の場合のケースはどうなんだろう、と、分からない場合はぜひご相談ください。
一度検診を行い、条件に当てはまっているか見させていただく事も可能です。

 


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