【考え方を変えたきっかけは、ある一冊の本】

歯科医師国家試験はここ十数年で、合格者数で決める選抜試験のような試験になり、合格率は試験受験者全体の2/3以下という厳しい状況にあります。（医師国家試験の合格率は約90%）

歯科業界は一番苦しい時期に来ているような状況で、コンビニより多いと言われる歯科医院ですが、厚生労働省によりますと、日本の国民医療費のうち歯科医療費は年々減少し約7%となっています。

歯科医師として働いていますと、研修が終わって2〜3年程は、自分1人で1日にこんなに沢山の患者を診れるようになったと、恥ずかしながら当時は自慢に思っていました。

当時は技術や知識を習得したく、勉強会に参加したり専門書を購入したりしていましたが、しばらくして大阪の歯科医院の院長となり、また何か新しい本を探していた時、予防についての本が目に止まり購入してみることにしました。その本は「では予防歯科の話をしようかーマーロウ先生の北欧流レッスン」出版（医歯薬出版）という本で、これまでの診療スタイルを変えてみるべきではないか、自分は医療人として何をすべきなんだろう、と真剣に考えるきっかけになりました。とても大切な一冊です。

実はこの本の著者大野純一先生の講演を聞いてみたいと思い、昨年10月北九州で行われた日本歯周病学会の「現代の超音波スケーラー　どこまで可能でどう用いていくか？」と題した講演も聞きに行きました。

今までの歯科診療の経験と予防歯科の考え方を組み合わせ、かかりつけ歯科医として信頼される歯科医院にしたいと考えております。

くどう歯科医院の予防歯科についてはこちらに書いていますのでご覧になっていただければと思います。

 

 

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